
〜ストーリー〜
多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。スタジオジブリ最新作の本作品は、『ロード・オブ・ザ・リング』『ナルニア国物語』と並んで世界三大ファンタジーと称される『ゲド戦記』(全6作品)を監督・宮崎駿の息子である宮崎吾朗の初監督作として制作されました。
やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。
古くからのジブリ映画(特に宮崎駿監督作品)好きの俺は、彼の息子の作品ということだけで観に行くことにしました。
正直、原作がオリジナルではないこと、そして宮崎駿監督作品ではないことから、大きな期待をせずに観に行ったわけです。
登場人物や背景はスタッフが宮崎駿監督作品とほぼ同じということで、だいたい似たような絵だったので、監督が違っても違和感のない映像として捉えることができました。
話の中身はこれまでのジブリ作品とは違い、ストレートにメッセージが伝わる内容になっていました。
「生と死」「生きることの大切さ」を前面に押し出したストーリー展開は、子供向けというよりはむしろ大人が観たほうがストレートに内容が伝わる映画なのではないかと思いました。
また、劇中で使用されていた手嶌葵の透き通った歌声で歌われる“テルーの唄”は、非常に印象的で心に残りました。
あとで知ったことですが、この作品は原作を忠実に再現した映画ではなく、宮崎駿が1983年に描いた『シュナの旅』を原案に宮崎吾朗監督が原作の第3巻を中心に原作世界を織り交ぜながら描いた独自のストーリーになっているそうです。
映画の世界観を深く理解するために、原作を読んでみたくなりました。
全体を通して「生」について考えさせられる、興味深い映画でした。
本作品は“宮崎駿監督の息子”の作品ではなく、宮崎吾朗という新人監督の映画としての評価に十分値する内容でした。
次回作が楽しみです。
Tomo












